2010年12月23日木曜日

数式の打ち方 ワード編

財務会計、原価計算、管理会計の論文を書く際は、数式を打つことを避けて通れないことが多いです。
財務会計…ブラックショールズ式、現在価値の求め方など
原価計算…いわずもがな
管理会計…統計分析など

目白大学大学院経営学研究科は計数管理に強い経営専門家を育てることを
目標にしているので、数式は避けては通れません。お互い、がんばりましょう。

まず2007バージョンで数式を挿入する方法をお伝えします。
画像を適宜拡大してください。

①挿入タブ→②数式→③新しい式の挿入

④「ここに数式を入力します」というブルーバックが出てきたら
⑤数式ツールのデザインをクリックしましょう。

 ⑥分数から下付き文字、積分、行列まで、さまざまな式が打てます。

⑦これは総合原価計算の分離計算を始めようとしているところです。

⑧色々な演算子があります。必要に応じて活用しましょう。


重要なこと
1 パワーポイントでは20~22ポイントが可視性に優れる。
2 論文では12ポイント~14ポイント
3 論文では、同一の数式は同一のポイントを保持し、統一しておく。
  統一されていない場合、同一の式と見なされず、不合格になります。

がんばりましょう。

2010年11月20日土曜日

文献の取り寄せ方法

国内文献や研究、論文を調査するとき、国会図書館に行くのも一つの方法ですが、
具体的にテーマが決まっていれば、大学の図書館HPからCiNiiを使って検索し、
PDFで本文をダウンロードしたり、ILLを使って本文のコピーを取り寄せる方法があります。

海外文献であれば、「Google scholar」「JSTOR」「Emerald」を使ってみるのと良いと思います。



わたしはHarvard Business OnlineJstor、Emeraldに個人会員で登録(無料)し、そのデータを元に、大学の図書館経由でILLをしています。

JSTORは研究科として加入できるようにお願いはしていますが…使う人がそれほどいないようです。

まずどの文献から取り寄せるべきか。
自分の興味のある論文の「参考文献」の欄にある論文を一通り揃えることは必須です。
そこから昔、どのような争点があったのか、経緯があったのかが分かります。


取り寄せの優先順位
ILLは1日10本までですし(1本あたり400円くらい掛かります)、本も買ってばかりいられないので、優先順位をつけています。

1  『會計』森山書店
  『会計プログレス』 日本会計研究学会
  『管理会計学』 日本管理会計学会
  『経営工学』 日本経営工学会
  『原価計算研究』 日本原価計算研究学会
*以上はダブルブラインドレフェリーの国内学会誌。絶対に参照しておく。
2 Accounting Horizons,
  The Accounting Review, 
  Journal of Accounting Research, 
  Journal of Business and Economic Statistics etc.


3 『企業会計』 『産業経理』 などの専門誌
資料にはなります。

4 その分野で活躍されている先生の本。 
原価計算なら、片岡洋一先生、岡本清先生、廣本敏郎先生、番場嘉一郎先生、
山辺六郎先生などがあげられますが、重要なのは本を手に入れることではありません。
 質問をして、手と頭を動かし、常に前へ進むことです。
 そのためには常に、自分の研究目的を理解しておくことが必要だと思います。
希少価値の本を手に入れると嬉しいものですが、ブック・コレクターになってはいけません
片岡先生の本は手に入れられたら奇跡的です。しかし片岡洋一研究室の皆さんは、
その本よりも、何よりもご本人が近くにいますので積極的に質問をしましょう。

5 一橋ビジネスレビューなどのケース(バランス・スコアカードなどの実証研究の場合)

6 紀要(学内機関誌) 取り寄せても期待外れ多しです。


個人的にはILLなどの資料をそろえるのは…夏ぐらいまでにやっておいたほうがよかったな、と思います。秋からは、じっくり本を呼んでいる暇はありません。

リクエストがありましたら、お知らせください。

2010/12/23加筆修正

2010年10月29日金曜日

2010年11月13日(土) 第2回経営学科公開ゼミナール研究発表大会

2010年度 第2回経営学科公開ゼミナール研究発表大会


1) 今林ゼミナール
2) 近藤ゼミナール
3) 安田ゼミナール
4) 吉原ゼミナール (片岡洋一教授指導)
5) 吉原ゼミナール (Aチーム)
6) 吉原ゼミナール (Bチーム)

「今年の学部生はかなり熱い」 片岡洋一先生談
マスターもドクターも、負けないように頑張りたいと思います。

2010年10月21日木曜日

引用文献の書き方1

小泉理絵. 2010. 「第7章バランス・スコアカードの新展開」片岡洋一編著 『経営戦略の新展開』 冨山房インターナショナル


1.はじめに

バランス・スコアカードは、 Kaplan and Norton(1992)によって提唱された財務指標と非財務指標を用いた業績測定システムであるが、近時にいたり、主として戦略実行の手段としての戦略管理システムへと発展し今日に至っている(Kaplan and Norton 2001a, 2001b)。しかし、バランス・スコアカードが現実に使用されている状況をみると、その目的は、たんに戦略達成の手段のためだけではなく非常に多様であり、また目的に応じてバランス・スコアカードの形態、特性等も多種多様なものとなっている。


このときの参考文献は…

Kaplan, Robert S., David P. Norton. 1992. “The Balanced Scorecard –Measure that Drive Performance-”. Harvard Business Review January – February pp.71-79
Kaplan, Robert S., David P. Norton. 1993. “Putting the Balanced Scorecard to Work”. Harvard Business Review September – October
Kaplan, Robert S., David P. Norton. 1996. The Balanced Scorecard –Translating Strategy into Action-. Harvard Business School Press.
Kaplan, Robert S., David P. Norton. 1996. The Balanced Scorecard –Translating Strategy into Action-. Harvard Business School Press. 吉川武男訳 『バランス・スコアカード 新しい経営指標による企業変革』 1997 生産性出版 
Kaplan, Robert S., David P. Norton. 2001a. “Transforming the Balanced Scorecard from Performance Measurement to Strategic Management: Part1”. Accounting Horizons. American Accounting Association. Vol.15 No.1 March 2001 pp87-104.
Kaplan, Robert S., David P. Norton. 2001b. “Transforming the Balanced Scorecard from Performance Measurement to Strategic Management: Part2”. Accounting Horizons. American Accounting Association. Vol.15 No.2 June 2001 pp.147-160.
Kaplan, Robert S., David P. Norton. 2001c. The Strategy-Focused Organization. Harvard Business School Press. 櫻井通晴監訳 『キャプランとノートンの戦略バランスト・スコアカード』2001 東洋経済新報社
Kaplan, Robert S., David P. Norton. 2004. Strategy Maps. Harvard Business School Press. 櫻井通晴、伊藤和憲、長谷川恵一監訳 『戦略マップ』 2005 ランダムハウス講談社


修正加筆中 2010/10/28

2010年10月19日火曜日

参考文献の書き方

2010日本管理会計学会報告のパワーポイントファイル(小泉理絵)より


①著者の苗字のアルファベット順で掲載する。

②著者、年号、論文タイトル、掲載誌名、出版社の順で表記する。その間は「.」を入れる。
英語表記の場合  Yoichi Kataoka ⇒Kataoka, Yoichi
苗字が先に来て、カンマで区切ります。
英語表記で複数いる場合 Kataoka, Yoichi. John Smith and Jane doe.
第一著者のみ氏名の順が逆になり、最後の一人の前に「and」を入れる。

③同著者同発行年のものがある場合はa,bを年号の次に表記する。

④雑誌名とタイトル
日本語の本の例
→  著者名 出版年. 「論文タイトル」. 『本の題名・雑誌名』 .出版社
英語の本の例(John Smithさんのとき)
→ Smith, John. 2000. "The Title". Book Title. Publisher.

IFRSなどの会計基準は略記せず、ナンバーも表記する。

⑤二行目は第一著者(第一オーサー)が読みやすいようにインデントする。

番場嘉一郎.1963.『原価計算論』中央経済社
廣本敏郎.1999.『原価計算論』中央経済社
Horngren, T. Charles. 1962. Cost Accounting –A Managerial Emphasis-, Prentice Hall
Horngren, T. Charles. Gary L. Sundem. William O. Stratton. David Burgstahler and
Jeff Schatzberg. 2010. Introduction to Management Accounting Fifteenth Edition.  
Prentice Hall.
Horngren, T. Charles. Srikant M. Datar. George Foster. Madhav Rajan and Christopher Ittner.
2009. Cost Accounting A managerial Emphasis Thirteenth Edition. Pearson
Prentice Hall.
Kaplan S.R. and R.Cooper.1998. Cost and Effect. Harvard Business School Press.櫻井通晴
監訳.1998. 『コスト戦略と業績管理の統合システム』ダイヤモンド社
Kaplan S.R and Steven R.Anderson.2007. Time-Driven Activity-Based Costing:A Simple and
More Powerful Path to Higher P rofits, Harvard Business School Press.
片岡洋一.1978.『製品原価の測定理論』白桃書房.
片岡洋一.1982a.『製品原価の測定理論―活動原価計算の展開―』白桃書房.
片岡洋一.1982b.「総合原価計算における進捗度を用いる測定法について」日本原価計算研究学
『原価計算』2月 第263 号:4-13.
片岡洋一.1995.「動的活動原価計算方式の展開」日本原価計算研究学会『原価計算研究』vol.19
No.12:58-69.
片岡洋一.1997.「管理会計学の研究方法論」日本会計研究学会スタディグループ『管理会計学の
体系と研究法論-試論的フ レームワーク-』:11-32.
片岡洋一1998.「管理会計学の研究方法論」日本会計研究学会スタディグループ『管理会計学の
            研究方法とその実態調査 -管理会計学の体系と研究方法論-』:16-44
片岡洋一.1998d.「変動費と固定費の識別と測定について-目的適合的アプローチ-」
             日本会計学会『会計』第154巻 第6号:86-96.
片岡洋一・片岡洋人.1999.「個別原価計算への非度外視法」日本管理会計学会『管理会計学』
             第6巻 第2号:47-74.
片岡洋一.2007.「製品原価測定の諸問題」『目白大学経営学研究』第5号:17-27
片岡洋一.2010.「活動基準原価計算の総合原価計算への拡張 改訂版」『目白大学大学院
             経営学研究科・経営研究所 ディ スカッション・ペーパー No.1』
昆 誠一. 1978「総合原価計算の減損費および仕損費の測定に関する一考察」『東京理科大学
             経営科学研究』第3巻第1 号:65-77
岡本 清.2000.『原価計算 六訂版』国元書房

加筆修正中

2010年10月12日火曜日

2010年10月30日(土)の予備審査について


M2各位


パワーポイントおよび抄録の内容に関して (最低限、自分で示すことが審査で要求されるライン)


1. 論題: 研究目的と内容に適切に明示する。


2.研究目的: 研究目的(「本研究の目的は…」)と到達点を明示する。


3.研究方法: 研究目的を達成するための方法とその論理の性質を示す。
ⅰ規範研究なのか実証研究なのか


ⅱ演繹的か帰納的か: 論理学的な側面
前者: 一般的命題を置いて個別命題に展開するもの
後者: 個別命題や観察した事象・減少から一般的命題を導いたもの


ⅲ 経験的アプローチか非経験的アプローチか
前者: 実際に観察した事実もしくは公表データを用いている
後者: 観察した事実、公表データを用いていない


ⅳ 事例研究(ケーススタディ)かフィールドスタディー(現場に行って直接見ている)
*ⅲ・ⅳは命題の誘導プロセスに関する事項


ⅴ 証明か検証か:
前者: 証明方法は論理学的・数値モデル
後者: 完全検証か不完全検証か


ⅵ 仮説発見型か仮説検証型か
仮説検証型であれば、統計的検証(データの正規性・無作為性の検証が必要とする)


4. 論文の構成: 章だて。(参考文献などを有効活用して)理論の流れを示す。


5. 結論: 研究成果、得られる知見の見通しを示す。


6. 参考文献: 文献の標記の仕方は十分に留意されたい。
また邦訳されているものは全て原典を確認する。本年度の執筆要領は公表されていないが、
従来の目白大学大学院経営学研究科のスタイルを踏襲する。


以上


詳細な質問は直接片岡先生にお願いいたします。

2010年1月28日木曜日

2010年2月19日(金)・20日(土)は大学院の本審査です

大学院の修士論文の本審査の日程です。

2010年2月19日(金) 13:00~ 「自製か購入かの意思決定」、「戦略目的におけるバランス・スコアカード」
       20日(土) 13:00~ 「動的活動基準原価計算」、「税効果会計の意義」
*論題は要確認です。
*大学院1年生は後学のために参加必須、また学部生の参加も推奨します。


2010年1月25日月曜日

1月29日(金)

初顔合わせ、16時からです。

よろしくお願いします。