2010年11月20日土曜日

文献の取り寄せ方法

国内文献や研究、論文を調査するとき、国会図書館に行くのも一つの方法ですが、
具体的にテーマが決まっていれば、大学の図書館HPからCiNiiを使って検索し、
PDFで本文をダウンロードしたり、ILLを使って本文のコピーを取り寄せる方法があります。

海外文献であれば、「Google scholar」「JSTOR」「Emerald」を使ってみるのと良いと思います。



わたしはHarvard Business OnlineJstor、Emeraldに個人会員で登録(無料)し、そのデータを元に、大学の図書館経由でILLをしています。

JSTORは研究科として加入できるようにお願いはしていますが…使う人がそれほどいないようです。

まずどの文献から取り寄せるべきか。
自分の興味のある論文の「参考文献」の欄にある論文を一通り揃えることは必須です。
そこから昔、どのような争点があったのか、経緯があったのかが分かります。


取り寄せの優先順位
ILLは1日10本までですし(1本あたり400円くらい掛かります)、本も買ってばかりいられないので、優先順位をつけています。

1  『會計』森山書店
  『会計プログレス』 日本会計研究学会
  『管理会計学』 日本管理会計学会
  『経営工学』 日本経営工学会
  『原価計算研究』 日本原価計算研究学会
*以上はダブルブラインドレフェリーの国内学会誌。絶対に参照しておく。
2 Accounting Horizons,
  The Accounting Review, 
  Journal of Accounting Research, 
  Journal of Business and Economic Statistics etc.


3 『企業会計』 『産業経理』 などの専門誌
資料にはなります。

4 その分野で活躍されている先生の本。 
原価計算なら、片岡洋一先生、岡本清先生、廣本敏郎先生、番場嘉一郎先生、
山辺六郎先生などがあげられますが、重要なのは本を手に入れることではありません。
 質問をして、手と頭を動かし、常に前へ進むことです。
 そのためには常に、自分の研究目的を理解しておくことが必要だと思います。
希少価値の本を手に入れると嬉しいものですが、ブック・コレクターになってはいけません
片岡先生の本は手に入れられたら奇跡的です。しかし片岡洋一研究室の皆さんは、
その本よりも、何よりもご本人が近くにいますので積極的に質問をしましょう。

5 一橋ビジネスレビューなどのケース(バランス・スコアカードなどの実証研究の場合)

6 紀要(学内機関誌) 取り寄せても期待外れ多しです。


個人的にはILLなどの資料をそろえるのは…夏ぐらいまでにやっておいたほうがよかったな、と思います。秋からは、じっくり本を呼んでいる暇はありません。

リクエストがありましたら、お知らせください。

2010/12/23加筆修正